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eBay輸出での目標設定を明確にする方法(2)

在庫管理

前回に引き続きeBay輸出での目標設定についての記事となります。

前回記事→eBay輸出での目標設定を明確にする方法(1)

 

 

前回の内容は下記の通りです。

  • 1 とある架空のAさんの現在売上
    1.1 Aさんの月の売上
    1.2 Aさんの月の作業時間
    2 利益目標を10万円とするケース
    2.1 ◾️ 10万円の利益にはいくらの売上金額が必要か。
    2.2 ◾️ 25万円売上には何品の商品を売ればいいか。
    2.3 ◾️ 82品の販売には何品の出品数が必要か。
    2.4 ◾️ 注意:利益率、売上単価、販売率の補正
    3 1242品の出品数の時の日常
    3.1 1242品達成時の仕入金額や経費など
    3.2 1242品達成時の作業時間

今回は前回に引き続きAさんのケース例での実際の作業時間を設定し、どれくらいの期間を持って目標に達成できるかをシミュレーションしていきたいと思います。

 

 

 

出品数1242品までの作業の道のり

前回までにみてきた通りにAさんの「現在地」と「目標値」が明確になりました。

あとはその間の「道」を繋ぐだけです。

現在地「利益13000円」→「作業」→「利益10万円」

そうです、「道」とは作業量のことです。

作業量とは時間のことです。

それを時間単位で抽出していきます。

 

前提条件

  • 1242品を到達した時の日常作業に必要な時間は月77時間なので、その77時間を現在以降の月の作業時間とする。
  • 新規出品にかかる時間は仕入+出品作業で1品あたり30分で計算する(かなり大雑把な目測)

これは難しい計算式を使えば一発で算出できるのかもしれませんが、イチえもんは単純な計算で算出することにします。

 

1ヶ月目:

月初の総出品数150品。

売上10品。売れた際の梱包+発送作業で1品20分で3時間20分。

月77時間-3時間20分=約73時間を新規出品の時間に。146品を新規出品。

月末の総出品数286品。

 

2ヶ月目:

月初の総出品数286品。

売上19品。売れた際の梱包+発送作業で1品20分で6時間30分。

月77時間-6時間30分=約70時間を新規出品の時間に。140品を新規出品。

月末の総出品数407品。

 

3ヶ月目:

月初の総出品数407品。

売上27品。売れた際の梱包+発送作業で1品20分で9時間。

月77時間-9時間=約68時間を新規出品の時間に。136品を新規出品。

月末の総出品数516品。

 

4ヶ月目:

月初の総出品数516品。

売上34品。売れた際の梱包+発送作業で1品20分で11時間。

月77時間-11時間=約66時間を新規出品の時間に。132品を新規出品。

月末の総出品数614品。

 

5ヶ月目:

月初の総出品数614品。

売上41品。売れた際の梱包+発送作業で1品20分で13時間30分。

月77時間-13時間30分=約65時間を新規出品の時間に。130品を新規出品。

月末の総出品数703品。

 

6ヶ月目:

月初の総出品数707品。

売上47品。売れた際の梱包+発送作業で1品20分で15時間30分。

月77時間-15時間30分=約61時間を新規出品の時間に。122品を新規出品。

月末の総出品数782品。

 

7ヶ月目:

月初の総出品数782品。

売上52品。売れた際の梱包+発送作業で1品20分で17時間。

月77時間-17時間=約60時間を新規出品の時間に。120品を新規出品。

月末の総出品数850品。

 

8ヶ月目:

月初の総出品数850品。

売上56品。売れた際の梱包+発送作業で1品20分で18時間30分。

月77時間-18時間30分=約59時間を新規出品の時間に。118品を新規出品。

月末の総出品数912品。

 

9ヶ月目:

月初の総出品数912品。

売上60品。売れた際の梱包+発送作業で1品20分で20時間。

月77時間-20時間=約57時間を新規出品の時間に。114品を新規出品。

月末の総出品数966品。

 

10ヶ月目:

月初の総出品数966品。

売上64品。売れた際の梱包+発送作業で1品20分で21時間。

月77時間-21時間=約56時間を新規出品の時間に。112品を新規出品。

月末の総出品数1014品。

 

11ヶ月目:

月初の総出品数1014品。

売上67品。売れた際の梱包+発送作業で1品20分で22時間。

月77時間-22時間=約55時間を新規出品の時間に。110品を新規出品。

月末の総出品数1057品。

 

12ヶ月目:

月初の総出品数1057品。

売上70品。売れた際の梱包+発送作業で1品20分で23時間。

月77時間-23時間=約54時間を新規出品の時間に。108品を新規出品。

月末の総出品数1095品。

 

13ヶ月目:

月初の総出品数1095品。

売上72品。売れた際の梱包+発送作業で1品20分で24時間。

月77時間-24時間=約53時間を新規出品の時間に。106品を新規出品。

月末の総出品数1129品。

 

14ヶ月目:

月初の総出品数1129品。

売上74品。売れた際の梱包+発送作業で1品20分で25時間。

月77時間-25時間=約52時間を新規出品の時間に。104品を新規出品。

月末の総出品数1159品。

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(以下略)

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結果どれくらいの期間で達成できるか?

作業時間77時間ペースだと最後の1100から1242までに売上数と出品数が僅差になり、時間がかかるので最後はラストスパートで一気に畳み掛けるとするとだいたい1年ちょっとで、目標の出品数にはなりそうです。

出品数が多くなってくると販売率が減退し、販売単価も低くなるとみると1年半での達成とみた方がいいかもしれません。

 

つまり上記の例の条件ならば、1年半の期間で月に20日間、1日4時間をeBayに費やせば月の利益10万円になる、感じですね。

もちろんその間も利益は初期値の13000円から着々と上がっていきます。

 

こういう計算をしてみると現実的にわかることが多いと思います。

「あれ、思ったより時間かかるなあ・・」とか

「仕入れの効率をあげるとどれくらい変わるのだろう?」とか

漠然と利益10万円というのを目指していたより、地道で時間のかかることに気づくと思います。

 

 

 

挫折するセラーと継続するセラー

こういった理由から売上単価の低めの商品を扱っているセラーは挫折していく人が多いのです。

1日4時間作業してれば3ヶ月くらいで10万は稼げるだろうって、計算なしに考えてるから、半年経って5万くらいしか稼げてなければ絶望してしまうのです。

やってられねえよ!って感じでやめてしまう。。

 

なので最初に絶望しておけばいいのです。

地道にいけばこれくらいの期間かかるのか、と。

「空いた時間で稼ぐ」の延長線上の軽さでやりながら、作業時間はきっちりとっていく。

 

単価低めの商品は地道に積み重ねが必要ですが、最終的には売上や利益は安定します。

なのでオススメですが、途中の地道な道を耐えれるか、結局、それでもやるのか、やりたいのか、ということになりますね。

 

扱う商品を単価の高い商品に変えてみれば、一気に売上額と利益額が上がるかもしれません。

例えば売上単価30000円で利益率20%なら6000円の利益で17品で利益10万円に達します。

ですが、出品数を少なくし単価の高い商品を扱うのは競争率が高く、他のセラーとの安売り競争に巻き込まれやすいです。

商品を値下げすると利益率は下がり、一発何かトラブルがあった時のリスクはかなり高くなります。

 

作業化することで目標は必ず達成できる

今回、お話しした目標設定の考え方は絶対に間違いないはずです。

あらゆる目標は「小学生レベルの算数」の計算だけで算出できます。

 

目標を作業時間レベルまで落とし込めば、あとは時間をかけて作業するだけで必ず達成できます。

現在地から1を足していけば必ず目標の100に達成するのです。

必ずです。

もし計算違いがあれば、逐一修正をかければいいのです。

 

モチベーションが尽きるから継続できずに目標を達成できなくなるだけなのです。

だからこそ自分のモチベーションも加味しておくのがいいと思います。

例えば1日の作業12時間を休みなく1年間休まず続ける、とかモチベーションが持ちませんよね?

クレームばかり続くとやる気をなくすので休暇が必要になるますよね?

猛突進できる若者は上記のことを無我夢中でやり抜けるかもしれません。

しかし、基本的には無理のある目標は達成できません。

楽をして稼ごうとするスタンスは悪くないですが、その心構えだとどうしても「他の人の方が効率よくたくさん稼いでいる」って情報を知ると、やり方を変えようかな?とあっちこっちに迷うことになると思います。

 

 

「自分が必要な金額を継続的に稼ぐ」これが最も重要です。

自分は毎月いくら必要か?をきちんと最初の段階で決めておくことをオススメします。

売上が多ければ多いほどいい、っていうのではなく現実的な自分の作業時間やトラブル耐性や性格からバランスをとった金額を決めてしっかりと継続していくことの方が重要です。

ちなみにイチえもんは今後、これ以上は売上をあげる予定はありません。

今の感じで自分の手の届く範囲で商売がやっていて毎日がとても楽しいからです。

 

 

最後にイチえもんが好きな2chの小話を掲載しておきます。

 

メキシコの田舎町。海岸に小さなボートが停泊していた。

メキシコ人の漁師が小さな網に魚をとってきた。 その魚はなんとも生きがいい。

 

それを見たアメリカ人旅行者は、 「すばらしい魚だね。どれくらいの時間、漁をしていたの」 と尋ねた。

すると漁師は 「そんなに長い時間じゃないよ」 と答えた。

旅行者が 「もっと漁をしていたら、もっと魚が獲れたんだろうね。おしいなあ」 と言うと、

漁師は、自分と自分の家族が食べるにはこれで十分だと言った。

「それじゃあ、あまった時間でいったい何をするの」 と旅行者が聞くと、

漁師は、 「日が高くなるまでゆっくり寝て、それから漁に出る。戻ってきたら子どもと遊んで、女房とシエスタして。 夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、 歌をうたって…ああ、これでもう一日終わりだね」

 

すると旅行者はまじめな顔で漁師に向かってこう言った。

「ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得した人間として、 きみにアドバイスしよう。

いいかい、きみは毎日、もっと長い時間、 漁をするべきだ。

それであまった魚は売る。 お金が貯まったら大きな漁船を買う。

そうすると漁獲高は上がり、儲けも増える。 その儲けで漁船を2隻、3隻と増やしていくんだ。

やがて大漁船団ができるまでね。 そうしたら仲介人に魚を売るのはやめだ。

自前の水産品加工工場を建てて、そこに魚を入れる。

その頃にはきみはこのちっぽけな村を出てメキソコシティに引っ越し、 ロサンゼルス、ニューヨークへと進出していくだろう。

きみはマンハッタンのオフィスビルから企業の指揮をとるんだ」

 

漁師は尋ねた。

「そうなるまでにどれくらいかかるのかね」

「20年、いやおそらく25年でそこまでいくね」

「それからどうなるの」

「それから? そのときは本当にすごいことになるよ」 と旅行者はにんまりと笑い、

「今度は株を売却して、きみは億万長者になるのさ」

「それで?」

「そうしたら引退して、海岸近くの小さな村に住んで、 日が高くなるまでゆっくり寝て、日中は釣りをしたり、 子どもと遊んだり、奥さんとシエスタして過ごして、夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、 歌をうたって過ごすんだ。

どうだい。すばらしいだろう」

 

それではまた〜

コメント

  1. ニンニン より:

    イチえもん様
    こんなにいろんなことを知ってらっしゃったら、株でも生計は立てられそうですよね?
    株などはされないんですか?

  2. イチえもん イチえもん より:

    こんにちは、ニンニンさん
    株式投資も少ししていますが、優待目当ての長期投資に100万くらいですね。
    デイトレード、短期投資は性格的に向いていませんし、長期投資も生計を立てれるくらいの元資金はない感じですね。
    1億くらいあったら年間100〜200万くらいの配当はいけそうですが、逆に200万くらいだと普通にeBay輸出して稼ぐ方が話が早いし面白いですからね〜。。