当掲示板は個別相談コンサルではありません。まず自分でカスタマーサポートに聞き、ネットで調べた上で、わからない箇所を明確にして質問してください。回答やアドバイスをもらったのに顛末を書かないような「質問逃げ」はおやめください。

eBayのProduct Ratingsという商品評価システムの問題点

ストア管理


今回はeBayのProduct Ratingsについてです。

eBayは世界的なショッピングサイトですがシステムバグやよくわからないサービス追加、そしてよくわからないセラーにとって負荷になる変更なども多いですよね?

最近、このProduct Ratingsと言うeBayの商品評価システムで「これ大丈夫?」とかなり危惧することがあったので記事にしておきたいと思います。

 

 

 

Product Ratingsって何?

このProduct Ratingsを知らない方もいると思いますが、簡単に言うとeBay上でカタログ化された商品について1〜5つ星で評価を付けてコメントできるシステムです。

まあAmazonの評価システムと同じですね。

商品評価であって販売者の評価ではありません。(たまにAmazonでも間違ってる方がいますが笑)

 

評価された際には下記の画像の通りに商品ページ上に表示されます。

 

 

そして商品ページの最下部に評価のProduct Ratingsコメントが掲載されるのです。

 

 

ちなみに適当に選んだ商品ページですが、上記の画像のコメント内容にもう問題がありますよね?

この評価コメントは外部サイトへの誘導のためのコメントです。。

 

 

カタログ化されているけど、まだ一つもレビューがない商品は下記の画像のように星が全て灰色になって表示されます。評価できる状態ということですね。

 

 

 

評価の制度の詳細

次に「誰が」「何に」「どのように」評価ができるのかについてです。

  1. 誰が=誰でも
  2. 何に=eBayカタログ化されている商品
  3. どのように=商品ページ上のWrite a reviewから

ebayカタログ化された商品のページ最下部のProduct Ratings欄があり、そこに「Write a Reviewボタン」があるのでボタンをクリックすると評価ページに入ります。

画像を見てもらえるとすぐにわかると思うのですが、下記の内容を記載できます。

  1. 1〜5つ星を付けて評価
  2. 簡易なYes,no質問
  3. コメント欄
  4. 画像掲載

この商品を購入しているかどうかについてはebay上で購入履歴を元に追記されるのだと思います。

購入していなくてもProduct Ratingsの利用はできます。

購入していない人が評価すれば「Verified purchase: No」とコメント欄の下に追記されるようです。

 

 

 

eBayカタログ化された商品とは?

先ほどから「カタログ化された商品」となんども言っていますが、それについて説明しておきます。

まずAmazonの商品ページを思い出してみてください。

一つのカタログ化されたリストがあって、それに紐づいて個々のセラーがマーケットプレイス出品されています。

eBayも最終的にこの形に持っていきたいのでしょう。(※個人の推測です)

 

そのためにUPCコード必須化を進め、画像のウォーターマークを禁止し、Descriptionでの説明よりItem Specificsに詳細を推奨していると思われます。

このProduct Ratingsも以前は「可/否」を選択できていましたが、今は問答無用で「可」のみ、つまり全員強制参加です。

個々のセラーの商品画像もebayのカタログ商品用に流用します、とeBayは断定しています。これも強制ですね。

カタログ化をすればGoogleなどのブラウザでの検索性が高まり、画像や説明文は一つになりeBayのサーバー負荷も減ると考えているのではないでしょうか?

 

 

しかし、今現在のeBayの状態はYahooショッピングや楽天市場のような商品並びになっています。

つまりサイト内商品検索の結果で同じ商品だけど違う出品者の商品がずらーっと並ぶイメージですね。

 

現状から一気にAmazon形式のリスト並びにするのはほぼ不可能でしょうが、少なくともUPCコードなどで紐づけて同じ商品として購入者が比較しやすくしていく方向性ではあると思います。

カタログ化された商品とはつまり「他の商品と紐づけられる可能性のある商品」のことです。

今現時点でProduct Ratingsの5つ星が灰色になっているものは、多分カタログ化の候補商品ですね。

 

おかしなProduct Ratings談

まず、イチえもんがこのProduct Ratingsシステムが問題だと思ったきっかけをお話しておきます。

とある理由で全6000商品を一個ずつ編集していく必要がありました。

灰色の5つ星がある商品ページは結構ありましたが、あまり気にせずに編集を進めていきました。

すると、編集を進めていく中で「1つ星(最低評価)」の商品に遭遇しました。もちろん自分の商品ページです。

評価コメントを見ると「届くのが遅く、届いた商品に不具合があり」みたいなことが書かれていました。

(まず商品の評価欄に販売者の評価がされている時点でおかしいのですが、、、)

イチえもんは「あれ、そんなことあったけ?」と思い、投稿者のuser nameから過去のフィードバックを辿った結果、このイチえもんとこの投稿者とは取引が全くないことがわかりました。そして投稿者の取引が一つだけだったので販売したセラーを絞ることができました。

 

ここから色々と検証し調べて見ました結果、わかりました。

ことの経緯はこのような感じでした。投稿者=Product ratingsの投稿者です。

  1. 投稿者が中国セラーから商品を購入
  2. トラブルのある商品、取引だった。
  3. 投稿者は中国セラーの同一商品のページにProduct Ratingsで前述のようなコメントを記載
  4. その3の商品が他のバイヤーに購入されeBay上から商品ページが無くなる。
  5. 3で書かれたProduct RatingsコメントがeBay上で浮いた状態になる。
  6. 浮いた状態のProduct Ratingsが同じUCPコードのイチえもんの商品に移ってきた。

4〜6の流れがこの驚くべき発見のキモなんですが、なんでこんなことがわかったのかの経緯をご説明します。

 

イチえもんの商品に付けられた「おかしなProduct Ratings」を消そうと思い、商品を一度endしSell Similarしてみました。

つまり再出品ではなく、違うitem numberで出品し直せば大丈夫だろうと考えたということですね。

出品し直しの直後は「おかしなProduct ratings」は付いていませんでしたが、2,3分後になぜか「おかしなProduct ratings」が付いていました。

商品にJANコードはありましたが、イチえもんは商品ページにUPCコードなどは一切記載していませんでしたので、商品タイトルで追尾されて同じ商品とされたのかも、と考えました。

なので商品タイトルを変えて再度Sell Similarで出品し直してみました。

しかし「おかしなProduct ratings」は出品し直したリストに同じように追尾してきました。

画像で追尾してきているのでは?と考え、自分の商品画像をみていると画像の中にJANコード付近の傷み部分を拡大した画像があるのを発見しました。(それはかなりJANコードを拡大した画像でした)

この画像を消去して再度Sell Similarをしてみると、「おかしなProduct ratings」の追尾がなくなりました。

「おかしなProduct ratings」はどこに行ったのだろうと思い、eBay上の同商品を検索して他セラーの商品を一つずつみてみると、なんと他セラーの同商品に「おかしなProduct ratings」が移っていました。

「おかしなProduct ratings」が移ったセラーの商品にはJANコードがitem specificsに掲載されていました。

 

上記の検証において、わかった重要な点は2つです。

  1. eBayはUPC/JANコードを画像からも読み取っている
  2. Product Ratingsは同コードの商品を移り渡っていく

 

 

Product Ratingsの問題点まとめ

まず大きな問題としてはProduct Ratingsは誰でも書き込むことができることにより、自社サイトの宣伝で書き込んでいる輩がいること。

つまりあなたの商品ページのProduct ratingsコメント欄に下記の画像のようなことが書き込まれているかもしれない、ということ。

全く関係のないコメントのリスクは他にもいっぱいあると思います。

例えば、カメラの出品ページのProduct ratingsコメントに「昨日の天気は雨で最低だったけど、明日は晴れるのでしょうか?」など。。

 

もちろんそのような「おかしなProduct Ratingsコメント」はセラーがカスタマーサポートに頼めば消去してくれるでしょう。

しかし、イチえもんのように6000品の出品数があるセラーは

どうやって膨大な出品数の中から「おかしなProduct Ratings」が書かれた商品を発見することができるのでしょうか?

それについてeBayカスタマーサポートに尋ねてみた結果の答えは

「Product Ratingsが付けられているか確認するには一つずつ商品ページを開いて見ていくしかない」

 

ちなみに上述画像の自社サイトの宣伝にProduct Ratingsコメントを書き込んでいるアカウントは取引件数ゼロでProduct Reviewの件数は636件でした。

イチえもんの予想では商品出品しているセラーアカウントとProduct ratingsを書き込んだアカウントは実は同一人物で、偽アカウントを作って自社サイトの宣伝をしているのでは?と睨んでいます。

確かにそれだと「自分ではない誰かのアカウントがProduct ratingコメント上で勝手に自社サイトの宣伝している」ことになりますね。

いろんな奴がいるもんだなあ。。

 

 

今現在、このProduct Ratingsはあまり活発には利用されていません。

しかし、上記のような問題が潜在していることは確かでしょう。そしてebayが目指す方向性はカタログ化であることも今後表面化していくかもしれません。

以前から言っているようにイチえもんとしては「こんなものも売ってるんや!」っていう発見のある面白いショッピングサイトであってほしいものです。

 

 

 

コメント

  1. うさ男 より:

    お久しぶりです^^
    いつも楽しく拝見しています。

    いきなりですが、質問ばかりで申し訳ありません。

    昨日PayPalでケースを開かれました。PayPalでケースを開かれたのは初めてです。
    確認してみると「未承認取引」というよく分からないステータスになっており、ググって調べてからPayPalに電話で問い合わせたところ、バイヤーのクレジットカードが悪用されて支払われた取引だとのことです。
    ケースを開いたのはバイヤーでもeBayでもなく、バイヤーのカード会社とのことです。

    係争することは出来るそうなのですが、$17.4と小額だったので追跡をつけておらず、全く勝ち目は無いので返金する予定です。
    取れる対応としては、証拠を提示する方法と、さっさと返金してしまう方法が残されているようですが、証拠を提示して係争すると更に$10が掛かるそうです。
    PayPalの電話窓口の外国人女性は流暢な日本語でとても親切に教えてくれ、カード会社相手の係争はほぼ勝算は無いようです。

    このバイヤーは2回購入しているんですが、最初の分はケース開かれていません。これまた何故なんだろう^^;
    争って$17.4+10=$27.4失うくらいならさっさと$17.4を返金してしまうつもりですが、なんだか納得できません;_;
    このバイヤーは小切手か何かで支払っていたようで、PayPalのIDを持っていないのだそうです。ならどうしてカードが悪用されたの?そもそもカードが悪用された事はセラーには無関係だろ!ゴルァと突っ込みたくなるんですが、そこは分かりませんでした。

    で、この「カードが悪用された」という報告は簡単に受理されてしまうものなのでしょうか。
    なんだか新手の代金踏み倒し手段のような気がしてなりません。
    イチえもんさん、「未承認取引」についてご存知でしたら教えて頂けないでしょうか?

  2. イチえもん イチえもん より:

    うさ男さん

    こんばんわ〜
    私も同じようなケースが今年の7月にありましてブログ記事にまとめてます。
    PayPalで未承認でケースオープン、チャージバック請求された。

    私のケースと違うのはうさ男さんは追跡なし発送という点で、結構きつい戦いになるかもしれません。
    ただ追跡なしでも発送控えがあれば「PayPal登録住所に発送した証拠」として十分な気がするのですが、そこらへんを一度PayPalの担当者に確認した方がいいのではないでしょうか?

    この「カードが悪用された」という報告は簡単に受理されてしまうものなのでしょうか。

    カード悪用の申請は簡単にできると思います、しかしそれが通るかどうかはセラーが異議申し立てするかどうかなのだと思います。

  3. うさ男 より:

    イチえもんさん、御返事ありがとうございます!
    既にブログにて説明頂いていたのですね!!
    もっと早く見ておけば良かったです;_; 貴重な記事をありがとうございます。

    納得できなかったのは、バイヤーはPayPal IDを持っていない!ということです。つまり、悪用されたというクレジットカードはeBayには無関係、のはずなのです。
    結局、渋々返金しました。
    カード会社側は配達の証明が出来なければケースを取り下げないし、PayPalも同様なのだそうで。仮に配達の証明が出来た場合はPayPalが弁済してセラープロテクションに基づいて返金をしているのでありカード会社からの代金回収は殆ど出来ないのだそうです。

    とりあえず、このバイヤーはブロックしましたが安易に応じるとカモリスト行きかも知れませんね。

  4. イチえもん イチえもん より:

    うさ男さん
    こんばんわ。
    私の場合もバイヤーはPayPalアカウントは持ってない、とPayPal担当者に言われましたね。
    なんだかPayPalってあんまり安心ではないのかな?って気になります。。
    カード悪用なんてこっちが見抜けるものではないのに、なぜセラーが負担しなければいけないのか!!
    書留発送はしないと怖いですね。