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eBayセラーアップデート 2017夏 完全解説 その2

ストア管理

今回は前回に引き続き2017年のeBayのセラーアップデートの夏バージョンについてです。

前回記事→eBayセラーアップデート 2017夏 完全解説 その1

 

 

 

eBayのSeller Update 2017 Summerのリンクです。(5/9あたりに発表)
http://pages.ebay.com/seller-center/seller-updates/2017summer/index.html

①Listing Policy Updates (リスティングポリシーのアップデート)

②Returns (リターン)

③International Performance Standards (インターナショナルパフォーマンススタンダード)

④Category and Classification (カテゴリーとクラシフィケーション)

 

前回は①Listing Policy Updatesの説明が長くなりすぎて、今回は②からです。

 

 

②Returns (リターン)

Enhancements to increase the exposure of listings that offer buyer-friendly returns to drive higher conversion.

大見出しは上記の文章ですね。

超訳すれば「バイヤーからの返品受付をかんたんにすれば、商品の売上が上がるんじゃね〜」って感じですかね。

返品されれば返金するのはセラーであってeBay本部的にはそりゃあそうでしょうよ。。

 

まあ、中身の文章をみていきましょう。

Greater visibility with retail standard returns policies

To help you grow your sales and attract buyers, starting this summer we will increase exposure of free returns and 30-day or 60-day returns without restocking fees by:

今回の夏のセラーアップデートで無料返品30日か60日に設定しているセラーにeBayは支援しますよ、って内容です。

 

支援内容は下記の3項目

1.Giving buyers options to search for and filter by these returns policies
2.Highlighting these returns policies when buyers visit your listings
3.Featuring listings with these returns policies in eBay marketing campaigns

  1. バイヤーが商品検索時に「返品無料のフィルタリング」するオプションを使用できるようになる
  2. リスティングページに返品ポリシーを強調表示する。
  3. eBayのマーケティングキャンペーンで返品無料の商品をアピールできる

まず1についてはイチえもんは返品無料のフィルタリングをしてくるバイヤーとは取引したくないのでやめて欲しいですね、余計なお節介ってやつです。
ちなみにイチえもんはTRSの獲得の為に30日無料返品を設定しています。

次に2についてはどれくらい強調されるのか、まだわからないのでなんとも言えないですね。
ガンガン返品受け付けたい訳ではないので、これも微妙です。

最後に3について、どんなキャンペーンなんでしょうか?よくわからないですね。

1、2、3とどうでもいいような感じですね。

返品受付を強化することで売上が上がるとはどうも思えない。

 

 

Additional control when you offer free returns

Starting this fall, sellers who offer free returns can decide if they want to offer less than a full refund in cases where an item is returned that is not in the same condition that it was in when you shipped it (e.g., a damaged item or an open-box return).

かんたんにまとめると

「今年の秋から無料返品で返ってきた商品に破損、開封済みがあった時、全額返金するかどうかをセラーが決定できるようになる」

eBayで返品を受けたことがあまりないので、わからないのですが、今までは返品商品が開封、破損されていた場合は一切返金しないでもよかったってことかな?

今の現状を書いていないのでわかりにくいですね。

 

Gain efficiency with the automated returns tool

Save time by creating basic rules in your Return preferences to automatically approve returns or send immediate refunds.

かんたんにまとめると

「自動で返品受け付ける設定を利用できるようになるので時間節約できますよ」

ってことですね。

 

eBayは無料返品を推進することによって売上が上がると考えているようですが、一理はあるとして、TRSセラー的にはあまり良いことではないですね。

 

もちろん、「返品受付不可=no returns accepted」を選択できるので、それを選択していれば上記の説明は全く関係してきません。

 

 

③International Performance Standards (インターナショナルパフォーマンススタンダード)

大見出しは下記の通りです。

Updates to more accurately reflect sellers’ sales and performance in the expanding global marketplace.

要約すると

「今回のアップデートで、拡大するグローバル向け売上とパフォーマンスがより正確に反映されます。」

って感じです。

 

中身の内容をみていきましょう。

Updating how international performance standards are calculated

We’re updating our international seller performance standards for those who sell to buyers outside of United States, United Kingdom, and Germany to more accurately reflect your performance in international markets. There are no changes to US seller performance standards or the US Top Rated Seller program.

Starting August 1, 2017, only sales to buyers outside of the United States, United Kingdom, and Germany will count toward your seller performance in the Global region. Sales to US buyers will no longer apply to the Global seller performance program.

To maintain your Top Rated status in the Global region, you may need to build up your sales to buyers outside of the United States, United Kingdom, and Germany. To give you time to meet the eligibility requirements, we will continue to offer Top Rated Seller benefits to sellers who are currently Top Rated in the Global region and maintain good performance on sales to that region until February 20, 2018.

If you sell internationally, refer to your Seller Dashboard to monitor your sales and performance status in each region.

上記の文章がすべてです。

一気にかんたんに解説しますね。

セラーパフォーマンススタンダードでは以前までグローバル評価にアメリカ、イギリス、ドイツの販売が含まれていた。

今後、グローバル評価にそれらの国は評価に含まない。

 

つまりアメリカ、ドイツ、イギリスなどでたくさん良い評価を獲得していればグローバルの評価にも反映されていたのが、今後はそうはいきませんよ、ってこと。

 

はっきり言ってグローバルのLate shipment rateの誤評価が多すぎる。
それなのに評価を厳しくするとか。現状を認識してないな。

TRSの基準を厳しくして、TRSセラーを減らすことによって手数料割引を減額していきたいというのが見え見えだし。。。

 

④Category and Classification (カテゴリーとクラシフィケーション)

とうとう最後の項目です。

Updates to categories and item specifics to create a better buying, selling, and search experiences.

「カテゴリ、Item Specificsを更新して、より良い購入、販売、検索の体験を目指します。」

eBayのカテゴリーは適切なものを見つけにくい、ってのが実感です。
今回のカテゴリ変更もあまり大々的な感じではなく、あまりセラーには影響しない程度です。

Item Specificsの改善についての解説が本文中に全くなく、FAQでしか触れられていません、、なのでFAQを取り上げますね。

 

それでは、中身をみていきましょう。

Category and classification changes

Category changes including additions, removals, and renames will go into effect June 13, 2017 to provide a more intuitive buying, selling, and search experience on eBay.

If you have a listing in a category affected by these changes, eBay will automatically move it to the most relevant category. Click on the category name below to view category and item specific changes.

かんたんに解説すると、

「2017年6月17日にカテゴリの改善が行われます。
変更の影響を受けるカテゴリにリスティングがある場合、eBayは自動的に最も関連性の高いカテゴリにリスティングを移動します。」

 

まず一言、

勝手に移動するな!!

移動されたアイテムのコンディションが勝手に変更になるのをどうにかしろ!!


以前からカテゴリの自動移動が勝手に行われています。

参照記事→注意!出品商品のカテゴリーとコンディションがeBayによって自動変更される

eBayではカテゴリによってコンディションの選択肢が違うので「NEW/USED」しかないカテゴリでUSEDを選択していた商品が「NEW/LIKE NEW/VERY GOOD~」などの選択肢のあるカテゴリに移動された場合には移動先のコンディションで勝手にLIKE NEWになります。

 

 

今回変更のあるカテゴリは下記です。

  • Antiques
  • Art
  • Baby
  • Business and Industrial
  • Collectibles
  • Computers/Tablets & Networking
  • Consumer Electronics
  • Crafts
  • Everything Else
  • Home & Garden
  • Pottery & Glass
  • Motors
  • Sporting Goods
  • Sports Memorabilia

 

List your items in “best fit” categories

Review your listings to ensure that they are located in the “best fit” categories. If they are not in the “best fit” categories, use these eBay tools to revise your items:

カテゴリが「ベストフィット」にない場合は、これらのeBayツールを使用してアイテムを修正できます。

  • Listings tab in Seller Hub
  • Bulk edit functionality inside My eBay
  • Selling Manager/Selling Manager Pro
  • File Exchange

 

FAQ

Item Specifics についてと重要度のたかそうなFAQを取り上げていきます。
Q: 推奨のItem Specificsを利用しないとどうなりますか?

A: 推奨Item Specificsを使用しない場合、バイヤーがleft-hand navigation refinementsを使用しているときにあなたの商品がバイヤーに表示されなくなります。

解説:Item Specificsの推奨って4月くらいからもうすでに出てますよね?
left-hand navigation refinementsについてはよくわかりませんが、多分Item Specificsの項目でソートできるようになるってことでしょうかね。

 

Q: 私のどのItem Specificsが私の商品に影響するかをどのようにして知ることができますか?

A: Selling ManagerのSummaryの「My eBay All Selling」または「new Listing Improvement section」でチェックして、Item Specificsが不足している商品を特定します。 これらの商品は「edit those listings in bulk」で一括編集できます。

解説:まず、Selling Managerってまだあったんやな。Seller Hubでの使い方を書けっての。
とりあえず、一括編集できるっぽいけど、今現在でも「適当、誤った、見当違いなItem Specifics」が推奨表示されるので、それを除外して選択するには目視が必要なことは確かでしょう。

 

Q: バイヤーはItem Specificsでフィルタリングできますか?

A: バイヤーのための検索フィルターとしては、eBay推奨されたItem Specificsのみが表示されます。セラーが自分で作成したItem Specificsは、view item pageにのみで表示されます。

解説:Item Specificsで検索フィルタリングできるとは知らなかった。
推奨Item Specificsは商品タイトルで抽出されてると思うから、タイトルが重要やな。

 

Q: 商品が最も適切なカテゴリに移動していない場合はどうすればよいですか?

A: 2017年6月13日の変更で、リスティングが自動的に最適なカテゴリに移動されていない場合は、「Revice」で、アイテムに適したカテゴリを選択する必要があります。

解説:勝手にカテゴリを移動するのをやめろ、って。
6月13日以降に移動されてるかどうかをチェックしなくては。

 

Q: カテゴリーの更新は、手数料にどのように影響しますか?

A: あなたの商品が、異なるfinal value feesのカテゴリに移動されると、その新しいカテゴリのfinal value feesを徴収します。
しかしInsertion feesとadvanced listing upgrade feesは、元のカテゴリに基づいています。
元のカテゴリが異なる手数料のカテゴリに併合された場合、元のカテゴリのInsertion feesとadvanced listing upgrade feesは、リストが終了するまで課金されます。final value feesは新しい合併されたカテゴリーの料金が適用されます。 詳細については、eBayでの販売手数料を参照してください。

解説:まあ良しとしよう。
勝手に移動されてadvanced listing upgrade feesまで課金されてたらたまったもんじゃないからな。

 

Q: 新しく商品を出品する際のベストプラクティスは何ですか?

A: material, brand name, manufacturer’s part number, product codeなどのeBay推奨Item Specificsを常に使用して、eBay内の検索および検索エンジンでのリスティングの可視性を最適化します。
リスティングを更新する際には、これらの一括編集のヒントとツールを使用して時間を節約してください。

解説:Google検索に引っかかる為に各自努力しろ、ってことですね。
eBayが検索エンジンのSEOで弱くなってきてるのは本当なんですね〜

 


まとめ

以上で2回に渡って全項目の解説が完了しました。

今回のイレギュラーの夏のアップデートでeBayの方向性が見えてきましたね。
Amazonに対抗するようなショップサイトにする、っていう。
C to C (個人と個人)を推し進める感じではなく、大手のブランドやショップを導入していこうって感じも受けました。
新規の個人セラーにとってはどんどん条件が厳しくなっていってます。

この方向性は全世界的に当てはまるものではないでしょうか。
イチえもん的にはそれが早まってるように感じます。

 

イチえもんは独自ドメインのサイトをBig Commerceで作って1年になります。
はっきり言って、Google検索でのSEO対策には限界を感じました。
ブログなどの記事はGoogle検索で上位になりやすいのですが、ショップサイトで上位検索されたくばアドワーズで金を払えってことですね。

なのでSNSやブログなどで間接的にアクセスを増やす方向です。

 

余談が多くなりましたが、今回の2017年夏のeBayセラーアップデートでもわかりましたが
eBay、Amazon以外の販売チャネルを開拓することは重要だと思います。

 

それではまた〜

 

前回記事→eBayセラーアップデート 2017夏 完全解説 その1

 

 

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