前回は国際郵便のAIRMAIL書留/eパケット,SAL便書留、,EMSなどの追跡情報が更新されない時などに提出する調査請求書についてお話ししました。
その調査請求書での回答が踪跡不明と相手国から来た場合、または期間内に回答がない場合に損害賠償を請求します。
今回はその損害賠償の請求についてです。
- 荷物の追跡情報の確認方法
- 調査依頼書の提出方法について
- 郵便物の紛失時の「賠償請求」について ←今ここ
上記の3回に分けて記事を掲載しています。
そして今回が最終回です!
損害賠償兼郵便料金等返還請求書と申立書
第2回でお話ししたように、こちらが提出した調査請求書に対して相手国側から相手国側が紛失と回答した場合、または期限内に回答がない場合には郵便局から調査請求の回答書と一緒に、下記の損害賠償兼郵便料金等返還請求書と申立書の2通が郵送されます。
郵送料は郵便局側で把握しているので郵便局で記載されています。
商品の損害金額については下記の申立書に金額を記載することになります。
黄色枠のところ以外は全部、郵便局側で記入されていますので、
黄色枠内の賠償金を受け取る口座を記入/押印します。
上記のように住所と名前と損害品名と個数と損害金額として商品金額を記載します。
損害金額については商品の販売金額を記入します。
基本的には税関告知書に申告欄に記載した金額を上限として支払がされます。
(*税関告知書の金額を少なく記載していた場合でも、申立書に実際の金額を記入して提出すると、その金額が返還されることが多いですので、実際のPayPalでの販売額を記載します。)
PayPalでの支払受領の明細ページをプリントアウトつけて提出します。
これは宛先住所、こちらの住所、販売金額、追跡番号などが記載のあるページをプリントアウトして提出します。
提出物
- 損害賠償兼郵便料金等返還請求書
- 申立書
- PayPalでの取引の明細
上記の書類を郵便局に提出します。
お支払いの案内が郵送されてくる
書類に不備があれば連絡があると思いますが、上記の書類を提出すれば
その後、10〜20日くらいで下記のような「支払いのご案内」が郵送されてきます。
これは賠償金の支払われることが確定したことの通知です。
こちらの書類にある口座振替日に指定した口座に賠償金が支払われます。
後日、口座振替日に指定の金額が支払われているのを確認します。
以上で損害賠償請求は完了です。
賠償金支払いを受けた後に荷物が相手に届いた場合
賠償請求が支払われた後に荷物が発見され追跡情報が動き出すことが多々あります。
その場合は郵便局から「調査請求の回答」で届いたことをお知らせがきます。
その後に賠償金の返金の振込用紙が届きます。(何も来ない場合もあります。。)
この賠償金の返金要求の振込書が届いた場合は、指定の期日までに支払われた賠償金を返金します。
イチえもんは無視したことはありませんが、これはルールなのできちんと返還しましょう。
最後に
以上でeBay輸出で国際郵便の荷物が届かない時の対応は終わりです。
かなり細かく記載したつもりですが、抜けているところもあるかもしれません。
初心者の方にはすごい難しく見えるかもしれません。
良い郵便局員の方ならいいのですが、こちらの無知をいいことに「外国の郵便局のことなんで〜」と適当な対応をする局員がいるのも事実です。
でも基本は一つです。
当たり前のことを当たり前に請求するだけです。
書留代金を支払って発送すれば、荷物に対する補償がつくので、その補償を請求するだけです。
荷物の追跡情報が付いている国で追跡情報が長期間更新がなければ、日本郵便局の不手際です。「書留」というサービスを販売しているのは日本郵便局だからです。
それを問い合わせるのも当然の権利です。
eBay輸出ではバイヤーに商品が届くまでがセラーの仕事です。
なので発送して終わりではなくバイヤーにきちんと届くように最善を尽くすようにしましょう。
それではまた〜
コメント
はじめまして!
ランキングから伺いました。
輸出で日本から海外へ発送されているんですね。
私はイタリア在住で時々日本へ向けて小包を発送するんですが、
イタリアの郵便局のサービスの杜撰さには本当に呆れます。。。
調査依頼にしても、コールセンターの対応が悪かったり。。。
日本で荷物が届かない時の対応の仕方がよくわかり、
勉強になりました。
応援して帰ります。
またお邪魔しますね。
コメントありがとうございます!
絵を描いている方のレイです。
海外へ向けて発送しているだけでも、日本の郵便状況って本当に素晴らしいなと感じさせられます。
海外の郵便局って結構適当…ですよね(;´д`)
今回イタリアの状況をリアルに聞くことが出来て嬉しいです。
ありがとうございます。
今度ブログにお邪魔させていただきますね(○´∀`○)
国際郵便の破損でトラブってます。教えてください。
段ボールにダメージがあったので、受取人は念のため郵便局にて開封しました。
やはり荷物が破損してたのでそのまま受け取り拒否、先日荷物が戻ってきた次第です。
そこで、損害賠償として商品代は返金していただけることになりましたが送料は返金していただけませんでした。ちゃんと商品をお届けできていないのに送料は返金されないことに納得いきません。
このような事例はお持ちですか?何かアドバイスがあれば教えてください。
助けてください 様
返事が遅くなり申し訳ありません。
今回コメントにいただきました事例は私はまだ起こってない為、申し訳ありませんんが適切なアドバイスが出来ません。
ただ、郵便局の対応に納得いかないことよく分かります。
きちんと荷物を届けてこそ「配送を完了した」ことになると本来は思いますよね!
しかし、送料の返金はないと言われた。
たぶん郵便局側の言い分は「返送されたとはいえ商品を無くさずに相手のもとに運んだでしょ?」なんだと思います(・д・#)イラッ
郵便局ではありませんが、クロネコヤマトも商品を運んだ事実がある以上は配送料は返金しないという方針の用です。
その為、現在出来ることは日本郵政に「電話とメール両方に問い合わせる」です。
tel:0120-23-28-86
mail:https://www.post.japanpost.jp/question/contact_us/mail.html
正直個人的にあまり信用できるセンターではありませんが、全くの無意味とも言えません。
ただふたつとも同じ「送料返金はなし」との回答をしてくるようだと日本郵政の方針がそうなっていてなかなか崩しようが難しいかもしれません。
もし私がその立場の場合に郵便局にツッコむとしたら、
「今回のような場合でも送料の返金がないのは約款で決まっているんですか?それを見せていただけますか?」
でしょうか。そこで決まっているようなら客側はそれに従うことになってしまうので…。
お力になれず申し訳ありません。
めちゃ勉強になりました。
ebayコミュニティの中でもこの記事シェアさせてもらいました。
一つ伺いたいのですが、この損害請求はeパケットやSAL便でもこちらから補償請求可能なのでしょうか?
違うところでは小形包装物(SAL、eパケットなど)は受取人に請求権があり
つまり、バイヤーが郵便局まで出向かないと補償を受けれないという話もあるのですが・・。
お返事いただきありがとうございます。
クロネコヤマトでも、”商品を運んだ事実がある以上は配送料は返金しないという方針”には驚きました。
先日、佐川急便で荷物を投げるなどの動画が話題となりましたが、
知らないところであんなことがあるとたまったものじゃないですね。
保証付きといいつつ、いざ保障問題となるとやはり 出し渋り?をされているような嫌な気持ちです。
今回も戻ってきた荷物を郵便局員に開封してもらいましたが、一部破片がない ないとしばらく探す始末。
全く触っていない私は嫌な空気の中、ただただそれを見ているだけでした。
結局なんだかんだで商品代だけって。。。 これまたモヤモヤ
過去に紛失で保証していただいた際は、追跡が日本国内まで。
結局届いてないことを証明できるものが何かありませんか?とか意味不明なお願いをされました。
たまたま、まだ届いてないよっていうメールをいただいたのでそのままプリントアウトしたものを提出しましたが、これに効力はあるのか?また、メールがなければどうしたのか?と、今でもモヤモヤしています。
現在も10月に2件、カナダ宛の荷物不明の調査依頼を提出していますが、
何か証明できるものをって言われたらと困っています。そのための書留なのにそれを証明って。。。
イチ夫婦様も何か証明できるものって言われますか?
AKI 様
コメントと質問とシェアありがとうございます!!ヽ(´▽`)ノ
…返事が遅くなり申し訳ありませんm(_ _;)m
私個人の回答ですがこちらです。
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Q、小形包装物(SAL、eパケットなど)は受取人に請求権があり
つまり、バイヤーが郵便局まで出向かないと補償を受けれないという話もあるのですが・・。
A、破損の場合は先に受取人が郵便局に出向く必要がありますが、
「届かない」場合は発送人からでないと調査請求書が出せません。
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お客様からの「届かない」というメールの中で、
『なかなか届かないから郵便局に行ったけどまだ届いてなかった。
調べてほしいと局員に伝えたら発送人からじゃないと出来ないと
言われたので調査してほしい。』
と言われたことがあります。
なので、荷物が届くまでは受取人にその荷物の所有権はないようです。
(※国によって異なるかもしれませんが…。)
–
実際、今までに色んな国に調査請求書を出し紛失で補償となった時、
お客様に郵便局に行ってもらったことは一度もありません♪
私が補償を受け取ってから(又は先に)返金しています。
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逆に破損の場合は破損している証拠が必要なので
「受取人が荷物を持って郵便局に出向く必要がある」と
日本の郵便局員さんに以前確認をとりました★
–
ただ、日本郵便というところは局員さん・又は局によって言うことが
変わってくる時があるので面倒くさいというのが難問です。
なので私の近くの郵便局ではそういう対応をしてくれるよ★ということでお読み頂ければと…。
参考になれば幸いです♪
助けてください 様
コメントありがとうございます!
佐川の荷物を投げる動画、酷いですね。
こちらとしては配達局に渡してしまうと関与出来ないのでかなりキツい(((((( ;゚Д゚)))))
海外も酷いと聞きますが佐川も酷いですね…使ってなかくて良かったw
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荷物の件、お疲れ様でした。
一部破片がないって言われてもこっちはどうすることも出来ませんよね、
郵便局は自分達の非を人に押し付けようとする傾向があるので腹立たしい!
元はと言えばそちらのせいでしょ!って話なのに。
向こうの国で確認したのにまだ何か!?って言いたい。
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そして質問ありがとうございます★
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Q、荷物が紛失の場合、何か「荷物が届いていない証明」ができるものって言われますか?
A、言われたことがありません。
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今まででそれは言われたことがありません。
コメントにいただいているように、届いたか届いてないかを証明するのは
書留を付けていれば「追跡番号」や「調査請求書」の役目で、
客側でなく郵便局側の役目です。
『お届け済み』と回答が出せない以上は郵便局側に非があります。
もしそう言われたら私ならですが、
(調査請求書の回答がそう跡不明の場合)
「そう跡不明=紛失した」という正式回答にしたがって処理して下さい。
でスパーンと切りますw
(※もし賠償金が振り込まれた後に「配達完了しました」という回答が届いたら郵便局に返金することになります。)
調査請求書の回答は日本郵政の正式な回答なので
届いてないという証明書がないからといって取り消されることは無いはずです。
むしろそんなもの用意出来ませんw
ただ郵便局の局員によって色々な事を言ってくるので、
ちょっとずつでも攻略をしていくしかない部分も…(;`・ω・´)グヌヌ
お互い頑張りましょう!(;´д`)
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大したことが言えずすみません。
参考になれば幸いです♪
ありがとうございます。
また何かありましたら書き込ませてください。
助けてください 様
こちらこそありがとうございます^^
分かる範囲で出来る限り書いていきますので、
ちょっとでもお力になれれば嬉しいです♪